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アツコです。YOGAとAyurvedaを学び、伝えています。スタジオ・ヨギー、アーユルスペース響などでクラスを行っています。思いつきのトピックを紹介しています。


by ATSUKO_lotusflow3r

Dr.Bhattaのアーユルヴェーダ講座

今日は、午前中のクラスが終わってから、三鷹までインドから来日中のアーユルヴェーダ医師 ビーマ・バット先生の講座に行ってきました。
バット先生は、とても著名な方で、毎年日本に来日し、セミナーなどを開催しています。私は講座に出たのはこれが二度目。
医師としての臨床経験が豊富で、本で学ぶ知識をより具体的に、しかも実践的にお話してくださるので、非常に勉強になります。日本ではアーユルヴェーダを医学として認められていないので、インドとは実績検証、設備、患者さんの数など、天と地の差があります。今日もとても貴重なお話が聞けました。

響のセラピストである友人が、インドで研修を受けたのもバット先生の勤務する病院、Holly Family Hospitalです。その様子は、響のブログで詳しくご紹介しています、ぜひご覧ください→http://hibikiau.exblog.jp/8801196/

二日間の講座で、初日はアーユルスペース響でアーユルヴェーダの施術を行っている友人が、二日目の今日は私が参加しました。
テーマは、「老人介護に役立つアーユルヴェーダ」(初日)、「リハビリテーションに役立つアーユルヴェーダ」
(二日目)。

「リハビリテーションに役立つアーユルヴェーダ」のポイントをいくつか紹介します。
・人は、ケガや手術、大きなショックを受けるといった刺激によって、風の要素であるヴァータが上がる。
・リハビリが必要な人というのは、ヴァータがあがった状態の人が多いということを前提に考えるべき。

麻痺について・・・
・麻痺には多くの種類があり、症状によって対応が異なる。
・アーユルヴェーダ的なアプローチとしては、パンチャ・カルマがベースとなる。
・身体の片方だけ麻痺する「片麻痺」は、中枢神経系の損傷(上部運動神経麻痺)があり、伸筋が弱る。
 よって、屈筋が縮むことから、手や足のこわばりが起こる。
・マッサージ、リハビリは伸筋をメインに行う。
・顔面麻痺は、片側の筋肉が弱り、口輪筋は骨、関節と接している筋肉ではないので、強いほうへと動いてしまうため、顔の歪みが起こる。顔を動かす顔ヨガが効果的。(柳瀬先生の本「顔ヨガ」をご紹介していました)
・麻痺全般を通して、それぞれの症状にあわせたオイルを麻痺している患部に塗布、発汗させること。また、薬草の煮汁に浸す、ホットタオルを浸してから患部に当てる・・・といった施術を行う。
その上で、それぞれの症状に合わせたアーサナを行うことが有効。

関節炎について・・・
・リウマチは、女性に多く、出産・流産・中絶などのあとに発症・悪化することが多い。また消化力の弱い人に多く、それは消化されなかったものが体内に残り、引き起こされるため朝発症しやすい。
・急性期はオイルマッサージは行わない。熱や腫れがなければ薬草オイルを使って塗布・発汗を行う。
・全ての関節を動かすリハビリ、アーサナが有効。とにかく痛くても、ゆっくり動かすこと。動かさなければ、動かせないまま一生過ごすことになってしまう。

手術後のリハビリについて・・・
・術後数日たって、数値が安定したら薬草オイルを薄く塗布し、ホットタオルで温める。足を上下、左右に動かすなど、ゆっくりと動かし始める。
・2週間後ぐらいから、もう少し身体を動かす。特にオススメなのが、膝にタオルを挟んで中心へと両膝を寄せるといった動き。

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とても良い勉強になりました・・・。それにしてもインド英語は半分ぐらいしか聞き取れません・・・ヽ(`△´)/通訳の方は、長年慣れていらっしゃるとはいえ・・・すごいです!

私たちの師匠・・・アーユルスペースRAKUから、今日は柳瀬先生が参加されていて、帰りにちょっと甘いものを・・・ということで、ケーキとコーヒーをご一緒させていただきました。ごちそうさまでした067.gif
by lotusflow3r | 2009-09-13 23:31 | HUMAN